全国高校サッカー選手権は30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕した。3年ぶり5回目出場の帝京長岡(新潟)は開会式に参加。きょう31日に開かれる1回戦の徳島市立戦へ、入場行進して気合を入れた。前日29日の全国選抜バスケットでは同校が4位入賞。バスケット部の神田大輔主将(3年)と親友のGK深谷圭佑主将(同)は「超えたい」とバスケット部の快挙をステップボードにする覚悟だった。

 緑のユニホーム(GKはピンク)で行進した帝京長岡が会場外で身を包んでいたのは、金のベンチコートだった。8強入りした12年は銀色だったが、今年はその上をいく意志を示した。深谷主将は「高校サッカーを楽しみながら1試合、1試合勝って優勝、という形で終わりたい」と、ウエアと同じ色のメダルを取る構えだった。

 前日の29日、男子バスケット部が全国高校選抜大会で4位に入った。同部の神田主将と3年9組の同級生で親友の深谷主将は「初めて、オマエをカッコいいと思った」というLINEを送った。クラスの仲間がつかんだ好成績は格好の刺激剤。「自分たちもやろう、という気持ちにさせてくれた。バネにしたい」と深谷主将は言う。

 プリンスリーグ北信越2位で出場した16日のプレミアリーグ入れ替え戦(広島)は、浦和ユースに0-4で敗れた。しかし、高いレベルの公式戦経験は絶好の足慣らし。その後は大阪、群馬、静岡合宿で最終強化。コンディションは上がっている。初戦の相手は徳島市立。深谷主将は「動画を見て、みんなは勝つイメージを持っている」と初戦に自信を見せた。【涌井幹雄】