4大会ぶり10度目の出場だった和歌山北は、佐野日大(栃木)のセットプレーの一撃に沈んだ。

 前半6分、佐野日大FW長崎達也(3年)に直接FKを決められて先制点を献上。サイドから積極的に仕掛けたが、5バック気味の堅守に手こずった。後半には攻撃の中核を担う背番号10のMF和田広矢主将(3年)が接触プレーで左足を打撲。後半33分に和田を含めて一気に2枚の交代カードを使って活性化を狙うも、最後まで1点が遠かった。

 中村大吾監督(43)は「(和田は)接触して打撲で痛みがあったので、思い切って2人替えた。入りはすごく良かっただけに、攻撃した後の守備のバランスが悔やまれる」と振り返った。大阪学院大でサッカーを続ける和田は「始まって10分は思ったより自分たちのサッカーができていましたし、自分がもっと、いつものプレーができれば勝てたと思います。申し訳ないですし、悔しいです」と責任を背負い込んだ。