駒大高(東京A)のMF米田泰盛(3年)が、電光石火のゴールでチームを2大会連続の16強に導いた。

 後半17分にピッチに立つと、ロングスローからのこぼれ球を左足で蹴り込んで均衡を破った。得点時間も同17分。出場して1分もたたないうちに、「人生初めて」というファーストタッチでゴールネットを揺らした。

 前半から決定力に欠け、流れを変えるために50メートル6秒1と、チームNO・1の俊足を誇る米田を起用した大野祥司監督(45)は「すぐに決めてくれるとは思わなかった」と驚いた。

 米田は途中出場が多く「アップの時点で息を上げてダッシュし、心と体の準備をしている」と話す。ただゴールの場面は「まさかそこにボールが来るとは。逆足だったけど、うまく合わせられた」と胸を張った。【久野朗】