山形県勢10年ぶりの初戦突破を目指した山形中央は、2回戦で姿を消した。

 前半、一条(奈良)のペースで試合が続く中、山形中央はGK阿部拓真(3年)の好セーブなどで攻撃をしのいだ。だが35分、相手FWにペナルティーエリア内でシュートを許して、先制された。

 後半は山形中央が県大会5戦27得点の攻撃力を発揮した。クロス一辺倒だった前半の攻撃から、MF加藤優一(3年)らを中心に反撃を開始。決定機をつくったが、決めきれなかった。

 15年秋の新人戦に始まり、総体県予選、県リーグ、県大会を加えた4冠を達成した山形中央だったが、悲願の選手権での1勝を逃した。羽角哲弘監督(47)は「選手権は、他の全国大会と雰囲気が違った。(県勢10年ぶりの勝利がかかっていたことも)プレッシャーがあったと思う」と話した。後半に無念の負傷交代となった主将のMF岩村豊(3年)は「敗因は自分がボールコントロールをできなかったこと。自分たちが歴史を変えることはできなかった。後輩が(県勢の連敗ストップを)やってくれると思う」と語った。