尚志(福島)がまさかの逆転負けを喫し、2大会連続で2回戦で姿を消した。

 後半7分にMF加野赳瑠(2年)が先制したが、直後にロングボール中心の攻撃からパスでつなぐスタイルに変えた、山梨学院の戦術に2失点した。

 仲村浩二監督(44)は「全部、僕の責任。1点取った後に、ボランチのスペースが空いた時の改善策がなかった。選手に申し訳ない気持ち」と責任をかぶった。

 山梨学院がボールをつなぎながらサイドへの展開も増え、尚志のDFラインとMFの間のスペースが徐々に大きくなった。許した2点は、その中央のエリアを突かれた。仲村監督は「もう1枚ボランチを増やして、攻撃陣を減らすプランを立てられれば。決断が遅かった」と悔しがった。ゲームキャプテンのDF進藤雅也(3年)は「2失点はDFラインが集中していれば止められた」と、目を真っ赤にしながら話した。【久野朗】