大会連覇を狙う東福岡が好スタートを切った。Jリーグ内定3人組の1人、鹿島に進む左サイドバックDF小田が虎の子の1点をアシストした。後半16分、左サイドラインギリギリの浮いた球をジャンプしながら左足でゴール前へクロス。飛び込んできたFW藤井のヘディングシュートを演出した。「相手がしっかり守ってきたし自分も攻撃に参加していこうと思っていた。クロスは浮き球だったけど、しっかりミートするだけだった。ピッチも天然芝だったし、問題なかったです」と涼しい顔だった。

 OBの日本代表DF長友佑都(30)に憧れている。長友の著書は2冊読み、体幹トレーニングも実施。「体の強さ、スタミナがすごい。東福岡の大先輩だし、自分も左サイドバックなんで目標です」。心酔するOBに1歩でも近づこうと練習してきた結果、難しい体勢からでもクロスを上げられるようになった。「フィジカルでは誰にも負けない自信はある」と豪語する。点が奪えない重苦しいムードを吹き払った左サイドバックが連覇への道も突き進む。