滝川二(兵庫)が佐賀東に圧勝し、初優勝した10年度以来6大会ぶりの8強に駒を進めた。

 前半2分、OBのレスター岡崎の9番を受け継ぐFW山田が右足ダイレクトボレーで先制。同19分にはFW辻本が左足ミドルシュートで続き、後半はFW溝田、1年生FW中森、MF持井が加点した。

 12月31日の1回戦で秋田商に2-0、前日2日の2回戦で大分に6-0で勝っており、今大会は3戦13発の破壊力を誇る。その上、得点者は計10人と多彩。山田は「例えばFWだけでも僕と溝田、本田の3人で競争しているし、ほかのポジションも誰かが決めれば誰かが決め返してくる」と日替わりでヒーローが生まれている。守っては3戦連続完封と付け入る隙がない。

 松岡監督は「今日のテーマ『総合力』を全員で示してくれた」。5日の準々決勝・前橋育英戦へ「選手権では初対決と聞きましたが、我々とはレベルが違う強豪。おごらず、はつらつとしたプレーで挑みたい」と意気込んでいた。