東海大仰星(大阪)が前回王者東福岡を破り、初の4強を決めた。J内定3人を擁する強豪に真っ向から挑み、勝ちきった。

 0-0の後半26分、左CKを獲得。キッカーのMF松井修二(3年)がゴール前へ蹴りこむと、混戦から最後は公式戦初ゴールとなるDF吉田純平(3年)が押し込んだ。貴重な1点を守りきり、大阪勢としては7大会ぶりの4強進出となった。

 吉田は「自分の前にボールが来たから押し込もう、と思って。セットプレーがポイントだと思っていた」。夏、全国総体大阪大会中に左膝後十字靱帯(じんたい)損傷で約2カ月離脱。その悔しさを晴らした。中務(なかつか)雅之監督(34)は「ケガをしたことをバネに大きな自信を持ってプレーしてくれていた」と、値千金の決勝弾を挙げた吉田を褒めたたえた。