浦和が11日に新加入選手の会見を埼玉スタジアムで行い、選手7人と山道守彦強化部長が出席した。

 岡山に期限付き移籍していたMF矢島慎也(22)が、2年間のプレーを経て浦和へ復帰した。昨季は岡山の主力として、J1昇格直前までチームを押し上げた。さらにリオデジャネイロ五輪の日本代表にも選出されるなど、充実の1年を送った。3年前は浦和で出場機会に恵まれなかった。「試合に出ることが最低限の目標」と控えめに意気込みを語った。

 背番号は39を選択した。好きな選手だというドイツ代表MFトニ・クロース(Rマドリード)にならった。「サイドチェンジや、パスの正確さでは抜きんでている。自分も止める、蹴るの部分では負けないようにしたい」と話した。

 埼玉県出身でユース時代を浦和で過ごした矢島。復帰を決める際には迷いもあったというが、古巣への感謝の思いが決め手になった。「ユースで学んだことが今の基礎になっている。指導してくれた方々のためにもここでやりたいと思った」と決断の胸中を口にした。中盤は激しいポジション争いが待っている。「1日でも早くピッチに立って、チームに貢献したい」と活躍を誓った。