指導者は誰にも負けない情熱を持て。全国高校サッカーで初優勝を果たした青森山田が13日、青森市内の同校で優勝報告会を行った。外は雪が降り積もる中、黒田剛監督(46)は故郷北海道での原体験を回想した。「僕は小さいころから雪がある中でサッカーをしていた。それが当たり前。それがハンディで優勝旗を取れないわけでは100%ないと証明できた」と胸を張った。

 黒田監督 我々(青森)はJクラブがない。だから僕らは夢を与えるクラブと同様の存在になりたい。

 自らは、雪でサッカーができないという環境をプラスに変えた。「春夏秋冬の季節で、どうグラウンドを使うか」と振り返る。外で練習が出来る期間が限られるからこそ、集中力が高まる。選手には「選手権優勝」の目標から時期を逆算させ、常に現在のチームや個人の習熟度を意識させた。

 黒田監督 不利を克服するには情熱を持ちながら、合理的な考えを持って、指導していかなければならない。

 その熱き思いが、歴史をくつがえす「日本最北端V」の偉業につながった。