浦和の新戦力FWオナイウ阿道(21)が15日、毎年恒例のファン感謝祭「レッズフェスタ」で早くもファンの心をつかんだ。

 千葉から加入したオナイウは深谷育ちで、埼玉が故郷。「初めての移籍でビッグクラブに加入できてうれしい。1日でも早く皆さんの前で活躍できるように頑張ります」と、初々しく意気込みを語った。

 ただ、優等生キャラはそこまで。いじられ役のDF森脇良太(30)に「会って5分でため口で話された」とちゃめっ気がある一面を暴露された。

 午後には男女トップチームが紅白2組に分かれ、ファンを巻き込んだ人探しゲームとかくれんぼで対抗戦を行った。オナイウは新加入ながらいきなり主将に任命され、「森脇さんに会って5分でため口をきいたオナイウです」とユーモアたっぷりに自己紹介。敵将・森脇と笑顔でかけあった。

 イベント終盤には、森脇との一発芸対決をすることに。先攻のオナイウは芸人ピコ太郎の「PPAP(ペン・パイナッポー・アッポー・ペン)」を披露も、笑い声はまばらで不発に終わった。対する森脇の歌にも、会場に漏れるのは冷ややかな笑い声のみ。終了後に取材に応じたオナイウは「すべり倒しました」と苦笑いし、「すべったの?」と突っ込んだ森脇に「間違いないです」と切り返した。

 体を張って1万人を超えるファンを盛り上げたオナイウは「みなさんの笑顔が力になる。シーズンが終わったときにまたみんなんで笑顔になれるように頑張ります」と気を取り直して話した。個性あふれるチームに、新たなキャラクターが加わった。