リオデジャネイロ五輪代表の主将を務めた浦和DF遠藤航(23)が、ボランチに並ぶ主将阿部と柏木への挑戦に意欲を見せた。沖縄キャンプ3日目の18日は島尻郡八重瀬町にある東風平運動公園で2部練習。午後、豪雨に見舞われた中で行われたハーフコートでの実戦練習でセンターバック(CB)でプレーした遠藤は「今季はボランチや、いろんな位置で良さを出したい」と、得意とするボランチをはじめ活躍の場を広げることを目標に掲げた。

 移籍1年目の昨季、CBで定位置をつかんだ遠藤は、今回の合宿でボランチでのプレーをイメージして練習を続けている。運動量が求められる位置をこなせるよう、年明けから体力づくりに精を出した。14日の始動日には雪が舞うさいたま市内の練習場で、インターバル走でグループの先頭を走っていた。

 この日の午前の走り込みでも他選手を抜くなど高い意識が垣間見えた。浦和では走り込みにタイム設定がなく、負荷のかけ方は各自に任される。「きつい練習が自分のためになる」と、ギリギリまで追い込み続ける。2人の先輩の壁は厚いが、まずは運動量を上げて戦える体を作りあげる。【岡崎悠利】