J2湘南の新体制発表会が20日、神奈川県平塚市内で行われ、今季の新ユニホームが発表された。

 その中で、ベルマーレ平塚時代にメーンスポンサーだったフジタが、経営再建のためにスポンサーから撤退した99年以来、18年ぶりに袖スポンサーとして復帰することが発表された。湘南は1968年(昭43)、栃木県でフジタの子会社・藤和不動産サッカー部として創部した。翌18年が藤和不動産サッカー部創部50年となるタイミングで再タッグが決まった。

 フジタの金子賜副社長は、壇上でのあいさつで思いを語った。

 「この度、18年ぶりになりますが、再びパートナーとして応援させていただけることになりました。常に前進を続け、走り続ける湘南スタイルを貫く湘南と、一緒になってまた走りだしたいと思っています。また18年には当社の子会社の藤和不動産サッカー部として生まれてから50年を迎えますので、何とか18年にはJ1で…と考えながら、我々も一緒になって応援していきたい」

 藤和不動産サッカー部は、栃木県リーグから70年に関東リーグへ、72年には日本サッカーリーグへ昇格。同年に現解説者のセルジオ越後氏を獲得した。75年にはフジタ工業サッカー部に改称し77、79年には天皇杯で優勝。93年にJリーグ準会員に承認され、ベルマーレ平塚に改称し、94年に天皇杯、95-96年にはアジアカップウィナーズ杯(現アジア・チャンピオンズリーグ)を制した。日本リーグ時代を知るオールドファンはもちろん、Jリーグを早期から応援するサポーターにとっても、湘南とフジタの再タッグは明るい話題となりそうだ。【村上幸将】