沖縄キャンプ中の東京は20日、午前と午後に分かれた強度の高い2部練習を行った。

 この日は練習にクロスカントリーを取り入れた。19日の体力テストの結果によって選手を4グループに分け、それぞれにタイムを設定した1000メートル、800メートル、600メートルの走り込みを行った。この日は天候が悪く、強風に加えて時折雨もぱらつき、コースの足元はぬかるんで足への負担が増えた。今季加入したFW大久保嘉人(34)は初めて経験し「思った以上にきつかった」と苦笑いを浮かべた。

 ピッチでは、17日にキャンプインして4日目で初めてシュート練習を行った。ここまでハーフコートだった実戦練習を縦約80メートルまで広げるなど、段階的に強度を上げている。実戦形式は1時間近くに及び、クロスカントリーの後ともあって選手たちは息を上げながらボールを追った。練習後はDF森重真人(29)が「もう2度と迎えたくない日」と皮肉まじりの冗談を飛ばすなど、長い1日を終えた選手に疲労が見えた。篠田監督は「(26日の)練習試合が終わったら、また1つギアが上がると思う」と、さらに強度を高める考えを示した。