神戸が歴代最強布陣で初タイトルを狙う。神戸市内で始動した20日、新体制会見を実施。FW田中順也(29)ら代表クラスの戦力を補強した就任3年目のネルシーニョ監督(66)は「本気で優勝を狙う。取れるものはすべて取る」と真剣に語った。獲得に乗り出している元ドイツ代表FWポドルスキに背番号10を用意し、正式誕生まで秒読み段階に入った。

 ネルシーニョ監督の言葉が熱を帯びた。間違いなく神戸史上最強。J1でも屈指の戦力が整ったことで「本気でタイトルを狙える戦力がそろった。各チームで名を上げてきた実績ある選手。(今季は)参加するだけでなく、取れるものは全て取る」と断言した。柏時代の教え子で、自ら口説き落とした元日本代表FW田中順とDF渡部。MF高橋秀に大森ら、代表クラスの戦力を補強し、優勝への自信が口をついた。

 この日の新体制会見では、昨季10番を背負ったMFニウトンが7番に変更になったことを発表。正式決定まで秒読み段階に入ったポドルスキに、ドイツ代表時代と同じ10番を用意した。昨季19点で得点王に立ったFWレアンドロも残留し、ポドルスキが加われば攻撃陣はすさまじい破壊力になる。新加入の田中順は「目標は優勝。得意の左足でチームを勝たせる」。G大阪で14年に3冠を経験した大森も「結果にこだわってタイトルを取る」と言った。

 昨季は第2ステージ2位(年間7位)に躍進。ネルシーニョ監督は「まだ我々は何も成し遂げていない。常に強いチームであり続ける」。王者鹿島に対抗する1番手に名乗りを上げた。【益子浩一】