今季から東京に移籍したFW大久保嘉人(34)が、初試合となった練習試合でいきなりハットトリックを決めた。

 沖縄キャンプ中のチームは22日、国頭村内にあるグラウンドで地元クラブの海邦銀行を招いて30分3セットの練習試合を行った。1本目の1トップで出場した大久保は開始4分、名古屋から同じく今季加入したFW永井謙佑(27)からの左クロスに飛びこんで頭で合わせ、先制ゴールを奪った。

 2-0とした後の12分。今度は、今季フィテッセから復帰したDF太田宏介(29)からの左クロスをふたたびヘディング。ゴール右へたたき込んだ。続く22分には右サイドの崩しからパスを受け、右足でゴール右へ。わずか約20分でハットトリックを決めた。

 昨年から11人が入れ替わり、連係はまだこれからの部分もあるが、「結構(パスは)出てくる。みんなうまいし、意識して見てくれているから」と、今後の成熟に向けて手応えをつかんだ様子だった。

 17日のキャンプインから続いていた体力トレーニングの疲労もあって終盤は少し息が上がったが、迎えた得点機はすべてゴールに結びつけた。「きつかったけど思ったよりいけた」と笑顔を見せた。

 また2本目で出場したFW前田遼一(35)も、コーナーキックを頭で合わせて得点。ゴール量産を期待されるベテラン2人が、そろって好調さをアピールした。