J2京都に加入した元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が26日、若手の活躍に期待した。この日は京都・城陽市で約1時間半、セットプレーやミニゲームなどで汗を流した。

 セットプレーではDF石櫃(いしびつ)洋祐(33)のFKを直接頭で押し込むなど、積極的なプレーを見せた。さらに「良いボール。ナイス」「気楽に。大丈夫」と積極的に声を掛けてチームを盛り上げた。闘莉王は「まだ1人1人の性格を把握できてない」と現状の課題を明かしつつも「チームを強くすることに興味がある。自分を燃えさせてくれるものの1つ。若手の勢いとかあふれるパワーを良い方法で生かしたい。J2での成功には若手の力も必要」と若手への助言を含めたチーム力強化へ意気込みを語った。

 ピッチでチームを盛り上げる35歳ベテランの姿に「チームにものすごく良い影響を与えている。頼りになる」と布部陽功監督(43)。古巣名古屋でも同僚だったDF牟田雄祐(26)も「名古屋でもいろいろと教えてもらって、一番影響を受けた人。そろそろ越えていかないといけない」と刺激を受けている。

 チームは27日に東海社会人リーグ1部のFC.ISE-SHIMAと練習試合を行い、29日から来月12日まで鹿児島合宿を行う。開幕戦は来月26日、西京極でJ2山形と対決する。