仙台は26日、9日間にわたった鹿児島・さつま町での1次キャンプを終えた。初日に「苦悶(くもん)の表情を浮かべる」と厳しい練習を予告した渡辺晋監督(43)は「昨年よりも元気な人が多い」とにんまりだった。

 選手の事前準備のたまものだ。今キャンプ、途中離脱は5人いたが、昨季キャンプを経験した選手で離脱者は1人。昨年途中離脱したGK石川慧は「コンディションを昨年以上に整えてきた。しんどかったけど、ケガなくやり終えた」と満足した。

 25日の練習試合で右太ももを負傷し、この日の練習を休んだDF蜂須賀は休養を自己申告。渡辺監督は「昨年は最後の1週間で離脱してしまった。自己防衛本能があったと思う」。今季選手に自立を求める同監督は、選手自らの体調管理を成長の証しと位置づけた。28日からの延岡2次キャンプでは、新加入FWクリスランも練習に合流。理想のチームづくりが本格化する。