C大阪が29日、タイでの1次合宿を打ち上げて帰国した。主将のFW柿谷曜一朗(27)は過酷な12日間の合宿を乗り越え、完全復活を宣言した。昨季のJ2での苦しみから解き放たれ、新しい柿谷に生まれ変わっていた。

 昨年8月に右足首の手術を受け、長期離脱を強いられた。精神的に落ち込み、昨季終盤に復帰も患部の不安と戦いながらプレーすることがあった。しかし、この合宿で朝6時半からを含む3部練習を気温30度超えの中でやり遂げ、体を追い込むことができた。柿谷は「精神的にもコンディション的にも完全に復活した」と胸を張った。

 前日28日には、現地でタイ・プレミアリーグのバンコク・グラスとのプレシーズンマッチを実施。先発した柿谷は他の10人が前半45分までで交代した中、唯一後半19分までプレーした。0-0で引き分けも、尹晶煥監督も「この合宿で特に目立っていたのは、曜一朗と(山口)蛍。全ての練習で中心になって他の選手にもいい影響を及ぼしていると感じた」と、背番号8のエースをべた褒め。チームは2月3日から10日間、宮崎で2次合宿を行い、同25日のJ1開幕磐田戦へスパートをかける。【小杉舞】