J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、49)が10日、ドクターストップを宣告された。宮崎・日南市内での練習を筋力トレーニングだけで終えると「ドクターから、今日、明日はやるなと命令がありました」と説明した。今日11日は元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治戦を欠場。「先生も真面目に言っていたので、今回は言うことを聞こうと思います。時期も時期だし、岡田さんの顔もあまり見たくないしね」と笑った。

 8日のC大阪戦で左足親指を痛めた。打撲の腫れに加え、9日朝には傷口を4針縫った。復帰時期は「僕の希望としては水曜日に走れる状態でいたい」と、チームが再始動する15日を目標とした。傷を考慮して温泉治療もできず、宿舎のトレーニング施設も充実していないため「動けなくてストレスがたまります」と患部以外は順調。すべては50歳の誕生日に迎える26日のJ2開幕戦(ニッパツ)出場へ、万全を期すためだ。

 この日は開幕の相手となる松本の地元放送局が敵情視察に訪れた。既にアウェーゴール裏席は完売。「どちらを応援しようと、良い雰囲気をつくってくれれば、自然とモチベーションもテンションも上がる」と開幕を見据えた。【鎌田直秀】