J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、49)が15日、横浜市内の練習で再始動した。午前、午後の2部練習で完全合流。「走るのは問題ないですね。スパイクを履くと、まだ抜糸していないので、ボールを蹴ったり、ターンしたりは、まだ痛い。抜糸は試合(開幕戦)の前になると思う」と現状を説明した。

 だが、気持ちは50歳の誕生日に迎える松本との開幕戦(ニッパツ)先発出場に前向きだ。午前9時49分、一番乗りでグラウンドに登場。体力強化に重点を置いた練習でも、左足でボールを軽く蹴ったり、華麗なステップを踏む場面もあった。「なるべく左足は使わないようにしたけれどね。(ケガが)インフロントだから痛い。対人の時に無意識にどうなるかだね」。午後はクロスボールからのシュート練習なども参加した。

 8日のC大阪との練習試合で左足親指を踏まれ、4針縫う裂傷と打撲。10日にはドクターストップがかかり、宮崎・日南合宿を途中離脱して調整してきた。19日に予定されている練習試合出場は、厳しい状態だが、開幕まではまだ時間もある。J史上初の50歳Jリーガーとしてピッチに立ち、バースデー弾を決める意欲は、失っていない。【鎌田直秀】