ベガルタ仙台の宮崎キャンプ3日目の16日、GK関憲太郎(30)の開幕スタメンに「当確」が出た。渡辺晋監督(43)は、序盤に離脱した日本代表候補GKシュミット・ダニエル(25)の調整不足を指摘。開幕スタメンについて、「どちらかを比べるということはないと思う。憲太郎はパフォーマンスもよくやれている。ダン(シュミット)は次の試合(明日18日の非公開練習試合)でできるかを見せて欲しい。そこで初めて競争になる」と言い切った。

 ポイントは「安心感と安定感」だった。指揮官は「後ろでどっしりと構えてくれる」と評価。関は今キャンプ、誰よりも大きな声でコーチングをし、1対1の場面では果敢に止めに行く姿が目立った。DF増嶋竜也(31)は「声でも人を動かせる。つなぎの部分も強みですね」と信頼する。

 シュミットが復帰した今季、関は「ライバルがいないとやってられない。厳しい状況の中でチャンスをもらえるのはやりがいがある」と競争を歓迎していた。昨季までは、日本代表にもなった六反勇治(29=清水)と激しい守護神争いをし、最後はレギュラーに定着した。新布陣「3-4-3」についても、「3バックの動かし方の感触はあります」。

 今季、国見高時代に選手権制覇をともに成し遂げたFW平山相太(31)が加入。報道陣に「また2人で優勝できたら」と言われ、笑顔で「そうですね」。トップを目指し、開幕ダッシュに貢献する。【秋吉裕介】