高体連チームで構成される日本高校選抜が、Jリーグ選抜に快勝した試合後に両軍の監督と主将の会見が行われた。高校選抜の黒田剛監督(46=青森山田高)は「2日前に集合して練習は前日しかできないという同条件の中、まずは組織を確立することを心掛けました。普段、各高校の監督に厳しく言われているからでしょうか、高校選抜の方が先にチーム化したように思います」と分析。4月の欧州遠征に向けて「まだまだ先は長い。今日は体を張って守備するところを求め、細かい連係やフィニッシュは徐々に高めていきたい」と大勝にも冷静に振り返った。

 Jリーグ選抜の佐藤一樹監督(42=東京ユース)は「0-4という結果でしたが、今のコンディションの中で選手は一生懸命やってくれたと思います。(多くのミスが絡んだ)失点の原因はハッキリしている。得点が取れなかったところに責任を感じる」と反省。自クラブの中学3年生FW久保建英(15)を35分ハーフの試合でフル出場させるなど、最後まで得点を狙わせたが、ゴールは遠かった。

 日本高校選抜・MF住永翔主将(18=青森山田高)「結果は4-0でしたが、まずはゼロに抑えられたことが大きい。途中出場した選手が役割を果たしてくれた。これから戦う欧州のチームはデカくて速い。より予測することを意識して練習していきたい」

 Jリーグ選抜・DF橋岡大樹主将(17=浦和ユース)「力が及ばなかった。(不用意なバックパスで3点目を献上し)責任を感じますし、DFラインとして4失点は本当に悔しい。浦和のトップチームの前座として『やってやるぞ』と思っていましたが…。課題も含め、もっと大きな舞台で戦えるように頑張りたい」