川崎フロンターレが22日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦で水原三星(韓国)と対戦する。

 チームは20日、川崎市内で調整。右サイドバックのDFエウシーニョ(27)が右脛骨(けいこつ)骨折で全治3カ月と診断され、右サイドバックはMF田坂祐介(31)の先発が濃厚だ。

 田坂は「残されたメンバーで、エウソン(エウシーニョ)のためにもしっかり積み上げていかないといけない。出られるメンバーでベストを尽くしたい」と気を引き締めた。

 2列目など前線が本職だが、昨季から3バックの右に入るなどユーティリティー性が増している。

 「これでGKをやったらコンプリートなんですけどね」とジョークを飛ばしながら「これが自分の1つの特長。出たところでしっかり、スペシャルなプレーをしなくちゃいけない。ユーティリティーとスペシャリティーのバランスを考えていかないと」と話した。

 ガンバ大阪から加入したMF阿部浩之(27)らから、ACLのアウェーでの洗礼の話も経験談で聞いている。

 アウェーでは宿泊先の部屋に真夜中に電話がかかってきたり、ノックが続くなど“睡眠妨害作戦”があったという。

 田坂は「経験ある選手がいるから、そういう情報も入ってくる。新しい策をやられたら対応するしかないけど、逆に、楽しむぐらいのメンタリティーが必要」と落ち着いていた。