アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に2年ぶり6度目出場の鹿島アントラーズは、今日21日の1次リーグ初戦で蔚山(韓国)と本拠カシマスタジアムで対戦する。今季初の公式戦となった18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和レッズ戦で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨(20)は先発出場が濃厚。「スーパーサブ」脱却へ、先制ゴールを挙げての白星発進を誓った。20日は、茨城・鹿嶋市内で約1時間半の前日練習を行った。

 ACL1号は俺が取る。鈴木は冒頭15分のみ公開された練習から、気迫のこもった表情を見せた。セットプレーの連係確認では主力組に入ったもよう。先発定着を今季目標に掲げているだけに「監督に先発で考えてもらえるように結果を残したい。FWとして自分が点を取ってチームの勝利を導きたい。先制点が大事だと思う」。練習試合を含めて今季出場7戦8発と絶好調だが「スーパーサブ」に納得はしていない。

 高卒新人だった15年のACLは、1度もメンバー入りできずに、1次リーグ敗退の悔しさを味わった。「高ぶっています」と、自身初舞台を心待ちにする。すでに、チームで蔚山の情報は映像で確認。昨季は全北(韓国)でACLを制覇しKリーグで対戦経験のあるGKクォン・スンテからは、選手それぞれの特徴も伝授されている。「韓国人は球際が強いので、気持ちが大事」と意気込む一方で、「相手のガツガツ来るタイミングを外せれば、崩せる」と、得点イメージも頭に描いている。

 昨年のクラブW杯で注目を浴びたロナルドをまねたゴールパフォーマンスも、本拠で初披露できる好機になる。【鎌田直秀】

 ◆今季のACL 1次リーグは出場32チームを8組に分け、ホームアンドアウェー方式で各組総当たりのリーグ戦を行う。A~D組が西地区、E~H組が東地区のクラブで構成。各組上位2チーム(計16チーム)がホームアンドアウェー方式で行われる決勝トーナメントに進出。1回戦から準決勝までは東西の地区クラブ同士が対戦。決勝は11月18、25日。優勝すればアラブ首長国連邦(UAE)で12月6日に開幕するクラブW杯の出場権を獲得する。