浦和レッズが4発快勝し、アウェーで貴重な勝ち点3を得た。

 前半からボール支配率約58%とボールを保持し、左右サイドのスペースを積極的に攻めた。0-0で折り返し、先制点は後半11分。ここまで日本人最多のACL通算14得点を挙げていたFW興梠慎三(30)がペナルティーエリア手前でFW李忠成(31)のスルーパスに反応した。狭いエリアを1タッチで抜け出し、右足でゴール左上にたたき込んだ。

 これで勢いに乗った浦和。続く13分、今度は興梠のパスに李が反応した。ペナルティーエリア内から浮かせてゴール手前に入れたパスに走り込み、体を反転させながら左足でダイレクトボレー。ゴール右へ蹴りこんだ。

 23分にはFW武藤雄樹(29)の左からのコーナーキックにDF槙野智章(29)が右足で合わせて追加点を奪う。続く41分には新加入のFWラファエルシルバ(24)がMF矢島慎也(23)のパスを受けて自ら持ち込んで右足でシュート、浦和での移籍後初ゴールでダメ押し弾を決めた。後半で攻撃陣が一気に爆発し、この上ないスタートを切った。

 これでACLは2年連続の白星発進。興梠は試合後「アウェーで4点を取れたことは素晴らしい結果。(ゴールシーンは)ファーストタッチがうまくいって、GKを見て冷静に蹴れた。DFが頑張ってくれていて先制したかったのでよかった。ACLはアウェーで負けないこと、ホームで勝つことが大事。次も勝ち点3を取れるように頑張りたい」と話した。