17年のJリーグ開幕が週末の25日に迫った。今季は2季ぶりにJ1に復帰した清水エスパルス、J1で2年目を迎えるジュビロ磐田による静岡ダービーが復活する話題豊富なJイヤー。

 清水は若手の台頭が望まれる。ベテランのFW鄭と2トップを組む見通しのFW金子翔太(21)とFW北川航也(20)の成長が浮沈のカギ。得点力不足を懸念する見方もあるが、昨季チーム2位の18得点を挙げたFW大前の移籍を穴埋めする活躍を期待したい。前線からの守備が持ち味の金子、DFライン裏への飛び出しが得意な北川の2人は先発、途中出場のどちらでも武器になる。実戦を積みながら若手が好成績を残せば、それがチーム力アップに直結するはずだ。

 副主将も務めるDF犬飼智也(23)を含め、若手の強みは2年前までJ1を経験している部分。J1の高いレベルとスピードに対し、即座に順応できるはず。J2から最短の1年で復帰した勢いも後押しに開幕ダッシュできれば、J1残留だけでなく、チーム目標の1ケタ順位も射程圏内になる。【清水担当=保坂恭子】