J2モンテディオ山形はMF本田拓也(31)が3度目のJ1昇格に向けてチームを引っ張る。

 J1昇格請負人は俺だ! 今季、清水エスパルスから完全移籍で加入した山形MF本田が、チーム3度目のJ1に導く。木山隆之新監督(45)から熱烈ラブコールを受けた本田は「必要とされるところでプレーしたかった。チームを昇格させるために山形へやってきた」と胸を張る。移籍1年目から異例ともいえる主将に抜てきされ、昨年の清水に続き2年連続の昇格に気合十分だ。

 ボランチとして攻守両面に力を発揮する。守備では出足の鋭いプレスで相手の攻撃の芽をつぶす。攻撃では、今季から取り組んでいる「ビルドアップ(攻撃の組み立て)」の中心を担う。長短のパスを正確に蹴り分けてボールをつなぎ、チャンスを引き出す。本田は「意図を持ってボールをつなげている。やっていて楽しい」と手応えを口にする。

 26日の京都サンガFCとの開幕戦に向けて、調整のペースを上げている。12日のJ2湘南ベルマーレとの練習試合には1本、2本目で計90分出場。両サイドの裏にロングパスを蹴りこみ、局面を打開し中盤で存在感を示した。「開幕までコンディションはもっとよくなる」と言い切る本田の目は自信に満ちあふれていた。