J1開幕まであと2日。清水エスパルスとジュビロ磐田には、それぞれに経済効果をもたらしていた。「静岡PRIDE」第2弾では、年間シート、クラブ会員数、ユニホーム売り上げ枚数などを通じ、磐田の中村俊輔効果を示す。

 今季、磐田には元日本代表のMF中村俊が加入した。司令塔としての存在感は抜群だが、その効果はピッチ外にも表れている。

 シーズンシート 今月16日時点で、昨季の4984席を上回る5946席を販売。

 サポーターズクラブ会員(入会金1000円、年会費4000円) 16年1月の調べでは、15年シーズンから163人増。対して、中村俊の加入が決まった今年1月の調べでは、昨季から597人増加して計2万2608人に。

 ユニホーム 予約段階で、昨年の1・5倍を受注。総枚数は非公表。

 観客 練習場の大久保グラウンドには、始動日に昨年の3・5倍の700人が集結。その後も連日100人を超えている。

 チケット(ホーム) 現在販売中のホーム初戦(3月4日)は今月21日時点で、ほぼ完売の15024枚。ルヴァン杯初戦(3月15日)も、昨季の入場者数6695人を上回る7234枚を販売。

 磐田の年間ホーム観客数(ルヴァン杯も含む)は、15年から約21万、27万人と2年連続で増加しているが、今季は、長く中村俊を応援しているファンの動員も見込まれる。注目度が高まることに、名波浩監督(44)は「選手の精神的な部分での成長にもなる」と歓迎。サポーター団体プログレッソの日内地俊和さん(34)も「俊輔さんが入って、名波監督の戦術を理解して体現できるピースがはまったのかなと思う。今年は期待の度合いが違います」と話している。【前田和哉】