清水エスパルスに新加入したGK六反勇治(29)が、チームの守護神としてアイスタのピッチを目指す。22日、チームは清水三保グラウンドで11対11のミニゲームなどを実施した。六反はゴール前から守備陣に声をかけ、積極的にコミュニケーションを取っていた。鹿児島キャンプ中の練習試合柏戦でも好セーブを連発しており、開幕戦の神戸戦(25日)に向けてアピールは十分。「準備は整っている。若手に声をかけて、のびのびとプレーさせてあげたい」と話す。

 清水にとって忘れられない「10・17」は、六反にとっても印象深い数字だ。清水のJ2降格が決まった15年10月17日、0-1で負けた仙台戦で、相手の守護神が六反だった。当時の清水の印象について「1人1人は頑張っているけど、チームになりきれていない印象だった」と振り返った。

 そして、清水はJ2をへて力をつけ、1年でJ1に復帰。六反が開幕試合の神戸戦に出場すれば、「10・17」以来のアイスタとなる。その覚悟を胸に、今の清水を「個々のポテンシャルが高いし、一丸となって戦うチームになっている。楽しみ」と語った。あとは結果を残すのみだ。【保坂恭子】