J1開幕まであと2日。清水エスパルスとジュビロ磐田には、それぞれに経済効果をもたらしていた。「静岡PRIDE」第2弾では、年間シート、クラブ会員数、ユニホーム売り上げ枚数などを通じ、清水のJ1復帰効果を示す。

 清水は、「J1復帰好景気」に沸いている。昨季はJ2で終盤に9連勝を飾り、1年でのJ1復帰を達成。サポーターも勢いそのままに盛り上がっている。

 開幕戦チケット ホーム神戸戦の売れ行きは好調だ。A席は完売、SS席、S席もほぼ完売状態。クラブ側は、昨季ホーム開幕試合(愛媛戦)の1万5453人を上回る約1万7000人の来場を見込み、準備を進めている。

 シーズンシート 昨年から700~800枚の増加。既に約5000枚に達している。

 エスパルス後援会(入会金1000円、年会費8000円) J2降格を機に数百人が退会したが、回復傾向。現在は約1万7600人で、今後はさらに増加する見込みだ。

 スポンサー 営業部門の努力もあり、J1で戦っていた15年を企業数、金額の両方で上回る。昨年から増額した企業は10社以上。再びのJ1で、期待度の高さがうかがえる。

 ユニホーム 予約だけで約4000枚を突破。ステージ優勝やアジア杯ウイナーズを制した99年から01年に着用していた当時のユニホームがベースになっており、サポーターの反応もいいという。新10番、FW白崎凌兵(23)が圧倒的な人気で、約800枚の注文が入っているという。

 チームとしても昨季終盤の勢いを継続し、J1舞台での飛躍につなげたいところだ。【保坂恭子】