昨季5位と躍進した大宮アルディージャが23日、さいたま市内で25日のホーム開幕戦・川崎フロンターレ戦に向け調整を行った。

 就任4年目の渋谷洋樹監督(50)は、ゲーム形式の練習の中で、川崎Fの速いパス回しと縦パスを想定した守備の確認に時間を割いた。中盤の核を担うMF横谷繁(30)が練習中に足を痛め離脱しており、ボランチはMF茨田陽生(25)とMF大山啓輔(21)のコンビが濃厚。渋谷監督は「相手に余裕を持たせたらやられる。スタートからガッツリ守備でいけたら」とイメージした。

 昨季まで在籍したMF家長昭博(30)が川崎Fに加入。渋谷監督は、22日の川崎Fのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦・水原戦(韓国)の感想に「アキ(家長)でボールロストをしていないし、縦の動きだしが速くて昨季とは違う。守備で120%の力を使わないと難しい」と警戒した。

 大宮の前線はFW大前元紀(28)ら新加入選手が多いが、キャンプ期間中に比べ攻撃の形ができたことを挙げ「6割ぐらいだが、攻撃のイメージはできてきた」と手応えを口にする。開幕戦に「昨季は5位になって、これまで残留争いと(周囲に)言われてきた中で、結果を期待されるプレッシャーの中で(試合を)できるのはいいこと。アキも来るので盛り上がる。強いチームに勝つことで自信を付けられれば」と話した。