ヴィッセル神戸で2年連続主将を務めるFW渡辺千真(30)が、明日25日の清水エスパルスとの開幕戦(アウェー)で白星とゴールを誓った。23日は神戸市内で非公開練習。2トップで先発が濃厚な渡辺は「モチベーションはかなりある。相手の主将(清水FW鄭大世)も点取り屋なので、負けないように点を取りたい。粘り強く戦う」と闘志を燃やした。

 元日本代表FW田中順ら大型補強に成功した神戸は注目度が高い。レプリカユニホームは既に一部で完売するなど、過去最高の売り上げを記録中。新ユニホームは親会社の楽天が、今夏からバルセロナとスポンサー契約を締結したことを受け、胸ロゴが「R」マークからバルサと同じ「Rakuten」になった。その中でも渡辺はレプリカユニホームの売り上げ人気NO・1。東京から移籍して3年目。神戸では2年連続2桁得点を達成している。

 開幕節を勝利で飾れば、第2節のホーム開幕戦(3月4日新潟戦)のチケットの売れ行きもさらに伸びそうだ。本拠地ノエスタが現在の収容人数規定(約2万5000人)になって以降、ホーム開幕戦に限れば15年の2万4027人の記録を現時点でも塗り替えるほどの勢いという。

 獲得を目指す元ドイツ代表FWポドルスキ(ガラタサライ)については、今夏にも移籍成立の可能性があり、まだまだ補強の手を緩めない。昨年は過去最高の年間7位(第2ステージ2位)に躍進した神戸が、エース渡辺を中心に初タイトルへ船出する。【小杉舞】