25年目のシーズンを迎えるJリーグは今日25日、明治安田J1の8試合で開幕する。J1は3季ぶりの1シーズン制で、12月の最終節まで年間の勝ち点で優勝を決める長丁場となる。各チームは24日、リーグ初戦に向けて調整した。

 浦和レッズはJ1歴代最少失点記録を更新して11年ぶりの優勝を目指す。今日25日のアウェー横浜F・マリノス戦に向けてさいたま市内で約1時間の最終調整。昨季は年間34試合になった05年以降でチーム最少の28失点で年間勝ち点1位となったが、DF槙野智章(29)は「昨季の映像を見ても、ミスでのゴールなど、なくせる失点がまだまだあった」と満足していない様子。「あと10点は減らせる」と自らを鼓舞するように言い切った。

 有言実行の“10点減”なら年間失点は18点となり、05年以降のJ1最少失点の24(08年の大分)を下回る。1試合の平均失点は昨季の0・82点から0・53点まで減る。そのために目指すのは引いて守ることではない。昨季から継続する、前線から圧力をかけて敵陣内でボールを奪い取るスタイルに磨きをかけていく。

 DF森脇は「失点しないのは一番重要だけど、堅い守備をするのは好きではない」と言う。リスクを回避しつつ、昨季より高い位置でボールを奪い、圧倒する練習を繰り返してきた。ペトロビッチ監督が掲げる「相手陣で90分の大半をプレーする」という哲学のもと、「攻撃は最大の防御」を体現する。【岡崎悠利】