広島から加入した名古屋グランパスFW佐藤寿人(34)がデビュー戦で存在感を発揮した。

 最前列ではなく、1・5列目でプレーし「今までのスタイルは捨てて、新たなスタイルで攻撃にかかわれた」。1-0の後半16分には相手GKとの1対1をゴール右へと外し、同21分には左足シュートがポスト直撃。何度もサポーターの大歓声を呼び「余裕で決められましたね。自分がチャンスを決められずに苦しくなった。もっと主導権を握って(試合を)ものにしないといけない」と苦笑いで反省した。

 同時刻キックオフの他会場では、J2横浜FCの「キング・カズ」ことFW三浦知良(50)が先発出場。佐藤は広島時代、J1通算得点の「カズ超え」時にカズダンスを披露していた。この日は「カズダンスは踊れないでしょう。カズさんの誕生日に名古屋で踊るなんて恐れ多すぎます」と予定なし。次戦の3月4日岐阜戦(豊田ス)には家族がそろって来場する予定で「来週みんなの前で決めたい。パフォーマンス? 秘密です」と笑顔で引き揚げた。