-計算できる手応えは

 やっぱり、前に出ることです。迷ったら前に…というか、ゴールに向かっていくプレー。僕は監督として12年、14年にJ2の開幕戦をやりましたけど。なぜか開幕、負けていないんですけど、その2試合と比べても、今日はそういうエネルギーがあった。得点を取った後は喜べないところはありましたけど。相手の嫌なことをすることで、自分たちが楽しくなるのが、サッカー選手にとって1番大事だと思うし、自分たちでボールを回して喜んでも、相手にとって嫌じゃなければ何の意味もないし、危険なプレーはたくさんでて良かった部分はありますけど、それを続けていくだけです。

 -水戸相手にどういう準備した?

 僕は(DF)4枚でくると思ったけれど、3バックに変えているのを含めて、ガヤちゃん(水戸の西ケ谷隆之監督)も、いろいろ隠しながらやっていたんだなと驚きましたし。そういったことに右往左往しなくないのは、スペイン合宿で何も分からないチームとやってきたので、選手も慌てなかったし、あまり心配はしていなかった。逆に言ったら、自分たちの良さが出ないのが心配だっただけで。最初のスピード感の違いみたいなものは、選手もあそこで点を取っていけるようにならなきゃいけないと思うんですけど、それで上回れたんだと思います。

 会見の中で、平塚市の馬入練習場に残った選手たち…特に誕生日ながらメンバー落ちした新人のDF石原の名を挙げ、奮起を促す曹監督の、厳しくも優しい親父のような心に、居残り組がどう答えるか…。3月4日のザスパクサツ群馬とのホーム開幕戦が、最初の“試験”の場になる。【村上幸将】