ヴァンフォーレ甲府が先制点を守りきれなかった。後半10分、FW田中佑昌(31)の低い左クロスをDF松橋優(31)が右足で合わせた。しかし、後半ロスタイムに同点弾を浴び、吉田達磨新監督(42)の初陣を白星で飾れなかった。

 指揮官は「選手があれだけ攻め込まれながらもカウンターの希望を失わずに最後までプレーしてくれて。甲府の監督として初めて指揮を執って良かったと思った」。それでもアウェーで強豪に堂々のドロー。吉田監督は「どの媒体を見ても、甲府は最下位に予想されている。現状ではそこに間違い無い。自分たちの置かれている状況は一番下だと思っている。ただ今日得たこと(悔しさ)はそれを覆すための第1歩。さらに選手たちと頑張って少しずつ強くなっていきたいなと思う試合だった」と、はい上がっていくことを誓った。