横浜FCのFWカズ(三浦知良)が新たな金字塔を打ち立てた。50歳の誕生日に迎えたJ2開幕松本山雅FC戦に先発出場。自身の持つJリーグ最年長出場記録を50歳0日に更新した。2トップの一角として後半20分までプレーし、シュート1本に終わったが、1-0の勝利に貢献した。以下、一問一答。

 -50歳の誕生日でもあり、たくさんのお客さんが来てくれましたが?

 モチベーション、テンションは上がっていた。スタジアムに入ってきた時にたくさんの人たちが入っていたので、試合前だったけれど泣きそうだった。

 -サッカー人生の夢は?

 先のことはあまり考えたことがない。明日また練習を一生懸命やる。その積み重ね。次の試合を迎えられればいい。

 -50歳になっても練習を積み重ねることができる理由は?

 それはサッカーが好きということに尽きる。子どもの頃からサッカーしかやってこなかったですし、サッカーに感謝しています。体と情熱が続く限りやりたいと思います。毎日練習を続けていくっていうことは、非常に大変なことだと思いますけれど、チームの選手、スタッフ、いろいろな人の力があってできていることです。スタメンで出られたのも、周りのみなさんのおかげです。サッカーに対しても失礼のないように全力を尽くしたいと思います。

 -伸びしろはまだ感じますか?

 どれだけゴールに貪欲になれるかというところで、ゴールに対しては伸びしろはあるんじゃないかなと思いますね。走り勝つとか厳しいですけれど、ゴールに対する気持ちを高めて、ゴールをすることに関しては、まだ出来るんじゃないかなと、思っています。

 -やめたいと思ったことはありませんか?

 ないですね。

 ◆三浦知良(みうら・かずよし)1967年(昭42)2月26日、静岡市生まれ。静岡学園を中退し、15歳でブラジルに渡り、86年にサントスとプロ契約。90年に帰国して読売クラブ(現J2東京V)入りし、93年にJリーグ初代MVP。国内外で移籍を繰り返し、05年7月に横浜FCに加入。日本代表では国際Aマッチ通算89試合55得点。家族はりさこ夫人と2男。177センチ、72キロ。