アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグ初戦を引き分けたG組の川崎Fが1日、大会注目の女性指揮官が率いるイースタン(香港)とアウェーで対戦する。

 今季就任した鬼木達監督(42)と、監督歴では先輩の28歳の陳婉■(チャン・ユェンティン)監督がともに初勝利をかけて戦う。H組のG大阪はホームで済州(韓国)と対戦する。

 日本勢で唯一、初戦で勝てなかった川崎Fの前に女性指揮官が立ちはだかる。昨季の香港リーグを制し、世界で初めて男子の1部リーグで優勝した女性監督としてギネスに名を刻んだ陳監督。15年12月にコーチから昇格し指導を続ける。これが公式戦3試合目となる鬼木達より監督歴は長く、28歳の女性の胸を借りる? ことになる。

 イースタンは2月22日の大会初戦では、ブラジル代表を率いW杯も制した名将スコラリ監督率いる優勝候補の広州恒大(中国)に0-7で一蹴されたが、歴史的な1歩を刻んだ。国際サッカー連盟は公式サイトで「男性チームの大陸別の大会で指揮を執った初めての女性」と伝えた。陳監督は「フットボールに不可能はない。相手を分析し対策を練っている」と話しており、Jの強豪にも気後れせず挑んでくる。相手ベンチに気を取られることはないだろうが、油断があれば足をすくわれるかもしれない。

※■は女ヘンに亭