次の舞台でも輝く。青森山田高校が1日、青森市内の同校で卒業式を行った。高円宮杯U-18チャンピオンシップと高校サッカー選手権で2冠を達成したサッカー部の部員や、昨春に11年ぶりにセンバツ出場した野球部の部員ら312人が卒業した。

 プロの世界で動きだしているのは4人。サッカー部ではJ2ジェフユナイテッド千葉のMF高橋壱晟(18)、J1FC東京のGK広末陸(18)、野球部ではソフトバンク4位入団の三森大貴内野手(18)、巨人育成7位の堀岡隼人投手(18)が卒業式に参加するために青森に戻ってきた。それぞれ厳しいキャンプを乗り越え、学生服からのぞく顔は黒く日焼けしていた。

 高橋は2月26日の開幕戦でクラブとして17年ぶりの高卒新人開幕スタメンを果たし、フル出場したばかり。「思ってたくらいの疲労度です。もっと強度の高いプレーに慣れていかないと。スピード感は高校と違うのでもっと早くできるように。これからスタメンを多く重ねて、早く点を取れるように頑張っていきたい」とプロのスピードに慣れたいと意気込む。

 広末はチームメートの活躍に刺激を受け、「壱晟がJ2でスタメンデビューしたので負けずに頑張っていきたい。厳しい状況だけど、これまでも厳しい状況を乗り越えてきた。焦らずに頑張って逆転していきたい。今シーズン中にはJ1に出ることを目標にやっていきたい」と話した。

 野球部の三森は2軍戦デビューを目標とし、「気持ちが次の生活に向けて引き締まった。17日には2軍の開幕戦があるので、残りたい。2軍に1年間通して残れるようにやっていきたい」と層の厚いソフトバンクでの活躍を誓う。

 堀岡は支配下登録を目指し、「仲間に会えて安心した。家に帰ってきたような気持ち。支配下登録されるように1日、1日を大事にやっていきたい」と意気込んだ。