J2アビスパ福岡入りしたGK山ノ井拓己(18)が1日、3年間過ごした静岡学園を卒業した。式を終えると、サッカー部の同級生らと記念撮影。既に福岡の選手寮で生活しており、学校を訪れるのは今年初めてで「3年間濃い時間を過ごした仲間との絆は一生ものです」と感慨深げに振り返った。

 山ノ井は高校入学時から先発を勝ち取り、1年時には全国高校選手権で8強入り。早くから将来を有望視されていたが、ライバルの存在が成長できた要因だという。3年時にはGK田原智司(3年)と正GKの座を懸けてポジション争いをした。その田原は慶大に進学して4年後のプロ入りを目指している。山ノ井は「先にプロになったのでもっと差をつけます」とピッチでの再会を誓った。

 当面の目標は1日でも早いプロデビューだ。福岡は2月26日の開幕戦で大分に1-2で敗戦。山ノ井はメンバー外だっただけに「まずはスタメンを取って、J1昇格を成し遂げたいです」と決意を新たにした。【神谷亮磨】