清水エスパルスのMF六平光成(26)が、中盤の核となる。1日、清水三保グラウンドで行われた次節アウェー・サンフレッチェ広島戦(4日)に向けた11対11のミニゲームで、ボランチに起用された。開幕戦のホーム神戸戦(2月25日、0-1)では右サイドバックで出場したが、次戦はポジション変更が濃厚。ボランチでの出場となれば、昨季J2の8月11日ホーム長崎戦(2-0)以来8カ月ぶり。「攻撃面も守備面でも(プレーが)全然違う。頭を切り替えてやらないとダメだと思う」と話した。

 開幕戦で先発したMF河井陽介(27)が左アキレスけん断裂、さらにMF竹内涼(25)も右大腿(だいたい)骨骨挫傷で次々とボランチが離脱中。小林伸二監督(56)は「台所事情がきつい。まず考えるところは(システムの)真ん中。幹が安定しないといけない」とボランチを最優先に、選手選考をすると明かしていた。

 六平はスピードが持ち味だが、守備面も安定している。球際に厳しくプレスをかける体を張ったプレーは、チームメートからの信頼も厚い。「守備のところで、どれだけできるか。まず失点しないことを考えたい」と冷静に話した。【保坂恭子】