堅守で、2位躍進の12年以来の開幕2連勝を目指す。ベガルタ仙台は3日、今日4日のアウェー・ジュビロ磐田戦に向け静岡県内で非公開練習を行い、セットプレーの確認など約1時間調整した。昨季は磐田に計4失点で2敗と分が悪い。守備陣の要となるGK関憲太郎(30)DF石川直樹(31)、DF平岡康裕(30)が完封勝利を目指す。

 GK関は「去年2戦2敗しているし、その悔しさが強い。負けたイメージしかない」。負のイメージをくつがえすには、完封勝利しかない。「(磐田戦の)チケットは完売。相手の声援を逆に利用して、自分たちのパワーに変える」と意気込む。

 警戒すべき1人は、新加入のFW川又堅碁(27)だ。抜群の身体能力から、ヘディングなどで得点を量産してきた元日本代表ストライカーを封じたい。新潟でともにプレーしたDF石川直は「堅碁は体も強いし、よく動く。(セカンドボールを)堅碁と競った時に、渡すか拾うかで変わる」と意識する。それでも「ボールを取られたとしても、その瞬間に奪い返す」と自信を示した。

 福永泰コーチ(43)は「(後ろ)3枚に関しては、高さは心配していない」と信頼する。攻撃枚数が多い新布陣「3-4-3」は、最終ラインが強固だからこそ機能する。戦術理解度を評価して、「長いボールが来ても優位性をいかせると思う」と分析した。

 3失点で敗れた昨年6月のアウェー戦では、カウンターに苦しんだ。DF平岡は「カウンターをいかに少なくするか」と注意しつつ、「取られた後は近場で奪えられれば。後ろがゼロで抑えて去年の借りを返したい」と語った。進化した堅守でリーグ戦10年11月以来、磐田から勝ち点3をもぎ取る。【秋吉裕介】