開幕を黒星発進した鹿島アントラーズが前半2分、いきなり好機を得た。

 右クロスをFW金崎が胸トラップで相手DFをかわすと右足シュート。GKの好セーブに阻まれた。その後も同20分にはMF遠藤、FWペドロ・ジュニオールと細かいパスをつなぎ、最後は金崎が右足でゴールを脅かしたが、枠はとらえられなかった。同24分にもCKのこぼれ球にペドロ・ジュニオールが反応したが、得点には至らなかった。

 同35分にはヴァンフォーレ甲府も反撃した。パスカットしたMF堀米の縦パスを受けたFWウイルソンが右足で強烈なミドルシュート。ゴール左に外れ、0-0で前半を折り返した。

 均衡を破ったのは昨季J1王者の鹿島だった。後半18分、MFレオ・シルバが右足でミドルシュートをゴール左隅に決めた。左サイドからペドロ・ジュニオール、金崎とつないだパスを受け、新潟から移籍後初得点となった。後半ロスタイム、鹿島DF山本が途中出場の甲府MF道渕を倒してPKを献上。だが、GKクォン・スンテがウイルソンのシュートを止めた。鹿島が1点を守りきり、今季リーグ戦初勝利を挙げた。