FC東京が大宮アルディージャに2-0で勝ち、13年以来4年ぶりの開幕2連勝を飾った。0-0の後半に日本代表DF森重真人(29)らが得点し、ホームで5連敗中だった難敵を振り切った。大型補強の一方で連係に課題を残す内容だったが、昨季年間9位の勝負弱いチームが変わりつつある。

 今年の東京は勝負強いかもしれない。両チーム無得点で迎えた後半21分、左のショートCKから森重主将が右足でミドル弾を決め、ロスタイム1分にはFW大久保嘉のループシュートのこぼれ球にMF中島が詰めた。守っては17年ぶりの開幕2戦連続完封勝利。好機を逃さず勝ち点3を拾い、4年ぶりの開幕連勝を届けた。

 最高のスタート…と胸を張りたいところだが、勝者は複雑だった。森重が「明らかに良くなかった」と認めれば、後半45分すぎに1本だけシュートを放った大久保嘉も「ボールが出てこない。まずは打ちたい」と怒声を飛ばす展開。シュート数は5本対8本と上回られた。味スタ大宮戦は5年連続「0-1」負け。特に主導権を握られた前半は悪夢の再現が頭をよぎった。