気合を込めたガンバ大阪がJ1今季初勝利をつかんだ。11年以来未勝利だった敵地柏で公式戦6試合ぶり白星。日本代表ハリルホジッチ監督が視察に訪れた一戦で、FW長沢駿(28)が2発を決めると、FWアデミウソン(23)がPKで追加点。守っては日本代表GK東口順昭(30)がスーパーセーブを連発。攻守がしっかりとかみ合った。

 1日のACL済州戦では1-4と大敗。中3日でどこまで修正できるか、選手の中に「不安はあった」(MF倉田)という。しかし、長谷川健太監督(51)の言葉でスイッチが入った。宿舎出発前のミーティングで指揮官から「気持ちの部分で戦いにいけ」とカツを入れられた。倉田は「監督の今日に対する気合が分かった」。前回初めて公式戦で挑戦し、4失点した3バックで臨んだが、11人の高い集中力で1失点に抑えた。

 長谷川監督は「気持ちを前面に出して頑張ってくれた。(12日間で4試合目だが)ターンオーバーさせてあげることができていない中、今ちゃん(今野)は4試合出て、アデ(アデミウソン)も出っぱなし。アンカー(中盤の底)のヤット(遠藤)は球際で戦ってくれて、あんなヤット久々に見た。若い選手もしっかりついていってくれた」と選手を褒めちぎった。倉田も「久々にスカっとする試合だった。全員が力を出し切れた試合ができた」と手応えを得たようだった。