いきなり雪の洗礼を浴びた。J2モンテディオ山形は8日、降雪と吹雪に見舞われ、天童市内で行われる予定だった午後の練習を中止した。46日にわたる長期キャンプを3日に打ち上げ、山形での再始動2日目だった。有志のサポーター約50人が約4センチ積もった雪をかき出して午前練がスタート。約1時間半、雪中サッカーで汗を流した新加入のFW瀬沼優司(26)は「山形を感じることができた。雪の上では、思わぬところで滑った」と、戸惑いを口にした。

 開幕2戦は1勝1分けで好発進を決めたが、12日の敵地ロアッソ熊本戦を前に不安材料が噴出した。中盤で攻守に存在感を発揮していた主将のMF本田拓也(31)がコンディション不良で2日連続の別メニュー調整を行った。木山隆之(たかし)監督(45)は「間に合うものだと思っている」と説明し「仮に出られなくても、他の選手が準備している」と万全を強調した。

 どんな状況でも、開幕3戦連続アウェーを「勝ち点7」で締めくくるのには変わりない。ジェフユナイテッド千葉戦に続き2戦連続得点を狙うFW阪野豊史(26)は「次を勝つか負けるかで、(千葉戦の)引き分けの意味も変わってくる」と前を向く。2戦ともに1失点しているGK児玉剛(29)も「絶対に無失点に抑えないと」と今季初の完封に意欲を見せる。木山監督は「雪かきをしてくれたサポーターのためにも、勝って報いたい。それがわれらの仕事」と力を込めた。