J2名古屋グランパスFW佐藤寿人(34)と、ジェフユナイテッド千葉MFの兄勇人(34)との双子対決への期待が高まったが、実現はならなかった。

 2人は、J1市原時代の00年にユースからともにトップに昇格した。その後、寿人がセレッソ大阪、ベガルタ仙台をへてサンフレッチェ広島、勇人が京都サンガに在籍した09年12月5日の広島-京都戦(広島の4-1勝利、寿人が2ゴール)で、ともにフル出場した。勇人が翌10年にJ2に降格した千葉に復帰したため、寿人がJ2に降格した名古屋に移籍した今季まで、双子対決の機会はなかった。

 寿人は試合後「勇人がベンチスタートで…自分がフル出場しなければ(双子対決は)厳しいかなと思っていました。でも、それ以上にジェフに負けてしまった悔しさの方が大きい」と、8年3カ月ぶりの対戦が実現しなかったこと以上に、古巣に敗れた結果を悔いた。

 ただ、この日は両親がフクアリに観戦に訪れたという。「両親が見に来られましたし、久しぶりに兄弟が対戦するというところで、いろいろな方に注目してもらえた。また、もう1回、名古屋のホームであるので、今以上にチームとしていい状態で試合できるように、あと個人としても、お互い、いい状態で対戦できるようになったらいい」と、11月11日か12日に豊田スタジアムで開催予定の、ホーム戦での双子対決実現に期待した。【村上幸将】