開幕から3試合目で初黒星を喫した、名古屋グランパスの風間八宏監督(55)は「選手たちは、まだまだ戦うという技術を、はき違えている」と失望をあらわにした。以下、監督会見の主な一問一答。

 総括 今日は自信を持ってプレーする選手が、ほとんど見えなかったなと。やはり、自分たちが自信を持って戦わなければいけない。そこのところが、本当に今日は、残念ながら見られなかった…それが全てです。

 -後半に入って、ワシントンを入れたあたりの狙いは

 中盤でボールがつながったこと、それから攻めるのに(ジェフユナイテッド千葉の)最終ラインが開いていたので、もっと、もっと簡単に背後を取れると思っていましたけど。ボールを動かして敵を見るというのが、まだまだ足りないなと…その辺ですね。チャンスは、本当はあったのかも知れないけれど…まだまだ足りないなと思いました。

 -自分たちがボールを保持するサッカーを目指しながら、なかなか出来ない理由は

 見て分かるとおり、あれだけミスをすれば出来ないですよね。それだけです。

 -選手が自信を持ってプレーできない要因は、千葉のパフォーマンスにあったのか、それとも試合に入るところにあったのか

 根拠がなければ、自信は持てません。それは何かというと、技術です。戦うという技術を、やはり選手たちは、まだまだ、はき違えているのかな、という気がしますね。戦うために我々は技術をつけている。戦うために、相手を自分たちで自由に扱うために、毎日のトレーニングしている。そこのところが、まだ一致していないなと。それだけです。

 -後半13分に、FW佐藤寿人と玉田圭司を交代した意図と狙いは

 1つは、少し寿人が疲れてきたこと。それから、もう1つは、玉田は中間で(ボールを)受けて、最終ラインの背後をうまく取ってほしい…その辺りを期待しての交代です。もっと、もっと、たくさんチャンスは入ったと思います。

 -後半、前から行った気がするが、その意図は

 意図というよりも、後ろで1人、常に余っている選手がいたので、そこだけを直しただけです。ですから、最初から同じようなことなんですけども、その辺のところも含めて、自分たちが戦うというところの、個人の戦術が、まだまだ浸透していないな、ということです。

 風間監督は敗戦を冷静に分析しつつも、選手の現状に厳しい言葉を投げかけ続けた。【村上幸将】