アルビレックス新潟は今季初勝利とクラブのJ1通算150勝目を逃し、2連敗となった。

 15年の第2ステージ第14節松本戦以来の3万人超えとなる3万1014人が観戦に訪れたが、大勢のサポーターの期待には応えられなかった。

 「エアポケットだった」。三浦文丈監督(46)が悔やむ先制点が、結果的に響いた。後半31分、左サイドから清水MF枝村匠馬(30)にクロスを入れられる。それを逆サイドに走り込んだFW鄭大世(33)に頭で押し込まれた。

 それまで、攻め込まれても1対1の守備で食らいつき、危ない場面では複数で囲んで奪うなど、粘り強い守備で清水のチャンスをつぶしていた。ただ、「クロスの対応が甘かった。あの場面だけだった」。DF大野和成(27)が言うように、先制点のシーンは相手のクロス、シュートとマークが甘くなっていた。

 これで3試合連続失点。2試合続けていた得点は途絶えた。「1点の重さを感じた。勝ちきる強さを身につけないと」。MF小泉慶(21)が言うように、今季初勝利をつかむまで、精神的にも粘り強さが必要になる。